
前回は、「解体相談で心の重荷を下ろす」というテーマで、不安を安心に変えるための考え方をお話ししました。 まだ読んでいない方は、ぜひ前回の記事もご覧ください。
さて、今回からは解体工事を具体的に進めるにあたって、多くの方が直面する「思い出の品の片付け」についてお話しします。第一弾のテーマは、家の顔である「表札」です。
「建物と一緒に壊してしまっていいの?」 「なんとなく、ゴミとして捨てるのはバチが当たりそうで…」そんなふうに迷われるお客様は、実はとても多いのです。
長年、雨風に耐えながら玄関で家族を見守り続けてきた表札。 そこには、ただの名前以上の愛着や歴史が詰まっています。
だからこそ、解体工事が決まった時に 「処分するのは気が引ける」 「外して取っておいた方がいいのかな」 と感じるのは、ごく自然なことです。
結論から言うと、表札の扱いに「こうしなければならない」という決まりはありません。 風水や宗教的な考え方もありますが、一番大切なのは「ご家族の気持ちが落ち着く方法」を選ぶことです。
ここでは、代表的な3つの選択肢をご紹介します。
無理に処分する必要はありません。 「愛着があるから手元に残したい」と思えば、新居に持って行ったり、思い出の品として箱に入れて保管したりしても全く問題ありません。
特に、立派な木の表札や、亡くなったお父様が書かれた文字などの場合、形見として大切にされている方もいらっしゃいます。
「手元に残すのは難しいけれど、ゴミとして捨てるのは忍びない…」 そんな場合は、神社やお寺で「お焚き上げ」をしてもらうのがおすすめです。
これまでの感謝を込めて供養してもらうことで、罪悪感なく、清々しい気持ちで手放すことができます。 近くの神社で受け付けているか、一度確認してみると良いでしょう。
もちろん、建物と一緒に業者に処分を依頼することも可能です。 その際は、「ただの廃棄物」として扱うのではなく、 「今までありがとうございました」 と心の中で感謝を伝えてからお別れをすれば、気持ちの区切りがつきます。
もし、「どうするか決められない!」と迷っているなら、 解体工事が始まる前に、とりあえず外して保管しておくこと を強くおすすめします。
一度建物と一緒に壊してしまえば、二度と戻ってくることはありません。 でも、手元に残しておけば、後から「やっぱりお焚き上げしよう」「新居の庭に飾ろう」とゆっくり考えることができます。
表札の扱いに正解はありません。 あなたが、そしてご家族が「これでよかった」と思える形が一番の正解です。
もし取り外し方が分からない場合や、高い場所にあって届かない場合は、私たちにお声がけいただければお手伝いしますので、遠慮なくご相談くださいね。
次回は、表札以上にデリケートな問題、「仏壇の整理・処分方法」についてです。「何から手をつければいいの?」「閉眼供養って何?」そんな疑問を解説します。
